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赤ちゃんをベビーカーに乗せた時「もっと背もたれが立っていれば快適そうなのに…」と感じる場面は意外と多いものです。
特におすわりが安定してきた時期の赤ちゃんは、寝かされた姿勢よりも起きた姿勢を好む傾向があり、背もたれの角度が浅いままだと不満そうに見えることもあります。
この記事ではベビーカーの背もたれを直角にしたいと考える方に向けて、なぜ多くのメーカーで直角にならないのか?という理由、そして簡単にできる直角に近付ける調整方法を解説します。
加えて、初めから直角に近い姿勢を保てる直角設計のベビーカーも紹介。
その他にも、月齢・成長段階との関係や、安全に調整するための注意点と安全な使い方、そもそも角度が重要な理由についても丁寧に解説。
リクライニング機能の種類や、背もたれが固めな機種とはどんなものかを比較しながら、口コミで人気のモデル比較や失敗しない選び方までを網羅しています。
赤ちゃんにとっても、保護者にとっても、毎日使うベビーカーをもっと快適にするためのヒントをぜひ見つけて、参考にしてみてください。
背もたれが直角にならない構造的な理由
自宅でできる直角に近づける調整方法
直角にしやすいベビーカーの選び方とおすすめモデル
安全に配慮した使い方と調整時の注意点
ベビーカーの背もたれを直角にしたい時の対処法
・背もたれが直角にならない理由
・直角に近付ける調整方法
・直角設計のベビーカー紹介
・月齢、成長段階との関係
・注意点と安全な使い方
背もたれが直角にならない理由
多くのベビーカーは、そもそも背もたれが直角に立ち上がるようには設計されていません。
これは、赤ちゃんが快適に過ごせることを重視した結果であり、特に新生児から使えるA型ベビーカーでは体を寝かせた状態でサポートすることが前提となっています。
安全性やリラックスを目的として、背もたれの角度にあえて余裕を持たせているんです。
また、背もたれの調整機構にも制限があります。
リクライニングが段階式であっても、最大まで起こしても直角までは届かない構造のものが多く見られます。
これはシート全体のフレームや布の張り具合が関係しており、無理に角度を立たせるとベビーカー本体に過剰な力がかかるおそれがあるためです。
さらに、柔らかく深めの座面も理由のひとつです。
クッション性を持たせることで赤ちゃんの快適さは増しますが、体が沈み込みやすく、結果として前傾姿勢が取りづらくなります。
見た目には角度が立っているように見えても、赤ちゃんの背中や腰がしっかり支えられないことで、実質的には「くの字」のような姿勢になってしまうことがあります。
ですので、直角にできないのは製品の不具合ではなく、安全性や使い勝手を考慮した設計による場合がほとんどです。
そのうえで、必要に応じ補助的な調整を加えることにより、起きた姿勢に近付ける事が可能になります。
直角に近付ける調整方法
完全な直角にするのは難しいものの、工夫次第でかなり近い角度まで調整することができます。
市販品を買い替える前に、まずは手軽にできる方法を試してみましょう。
ひとつのやり方としては、背もたれの後ろ側に厚みのあるタオルや小さめのクッションを挟む方法があります。
これにより角度がゆるい背もたれでも、実質的に赤ちゃんの姿勢を立たせることができます。
自宅にあるアイテムで代用できるため、お金もかかりません。
ただし、ズレやすくなるため、滑り止めマットなどを併用するのがオススメです。
次に試してほしいのが、100円ショップなどで手に入るキャリーバッグ用ベルトやリュックのチェストストラップです。
これらをベビーカーのフレームに取り付けることで、背もたれの角度を制限し、より直角に近い状態を維持しやすくなります。
ただし、取り付け位置や締め具合には注意が必要ですから、赤ちゃんの安全を最優先に考えて微調整を行うようにしてください。
また、座面が深く沈んでしまう場合には、座面の前方にタオルを折りたたんで敷き、お尻が前に滑らないように工夫するのも効果的です。
これにより背中が自然に立ちやすくなり、視界も広がります。
いずれの方法も赤ちゃんの動きや体格によって合う合わないがありますので、何度か試しながら最適なバランスを探してみてください。
調整が上手くいけば、赤ちゃんがご機嫌で座ってくれる時間も長くなりますよ。
直角設計のベビーカー紹介
ベビーカーの中には、そもそも背もたれの角度が直角に近い設計になっているモデルも存在します。
こうしたベビーカーを選ぶことで調整の手間を省きつつ、赤ちゃんにとっても快適な姿勢を保ちやすくなります。
まず注目したいのが、いわゆる「B型ベビーカー」と呼ばれるシンプルな構造のモデルです。
B型は生後7か月以降の使用が前提となっており、リクライニング機能がない、またはごく浅い設計のものが多く見られます。
これにより、もともと起きた姿勢に近い角度で使用できるのが特長です。
例えば、軽量でコンパクトながら直角に近い背もたれを備えた「サイベックス リベル」などは、多くの保護者に支持されています。
一方、A型ベビーカーの中にも、直角に近付けるリクライニング機能を持つものがあります。
ただし、これらは安全性や快適性のバランスをとるために構造が複雑で、価格もやや高めに設定されている傾向があります。
その分、多機能で長く使えるというメリットもあるので、悩みますね。
また、最近では海外ブランドを中心に「ハイポジション設計」「多段階リクライニング」「メッシュ構造」など、細やかな角度調整が可能なモデルも増えてきました。
見た目のデザインだけでなく、「どの角度まで起こせるか?」「背中のサポート性はどうか?」といった点にも注目して選ぶと良いでしょう。
ベビーカーを選ぶ際は、実際に店舗で試乗してみることもおすすめです。
赤ちゃん自身が快適に座れるか、また保護者が扱いやすいかを確かめることで、後悔しない買い物ができます。
月齢、成長段階との関係
赤ちゃんの体の発達は個人差が大きいため、ベビーカーの背もたれを起こす時期にも目安があります。
一般的には、自分でしっかり座れるようになる生後6~7か月頃から、直角に近い姿勢を取り入れることが可能とされています。こ
の時期になると首と腰の筋肉が安定し、起きた状態で周囲に関心を持つ子も増えてきます。
一方で首すわりが不安定な時期や、まだおすわりができない月齢で無理に背もたれを立てると、体への負担を大きく掛けてしまうおそれがあります。
赤ちゃんの様子を見ながら、段階的に角度を変えることが重要です。
発達を促すために姿勢を整えるのは有効ですが、焦って無理に起こすことは避けましょう。
また、1歳を過ぎると体格や動きがさらに活発になります。
この頃には、やや前のめりで座りたがる子も増え、背もたれが立っていた方が視界が広がり、機嫌よく過ごせる場面が増える傾向にあります。
そのため、赤ちゃんの発達状況や座り方の好みを観察しながら、背もたれの角度や補助クッションの使用を調整してみましょう。
無理なくその子のペースに合わせてあげることが、ベビーカーでの快適な時間に繋がります。
注意点と安全な使い方
背もたれを調整する際は、赤ちゃんの安全を守るために確認すべきポイントがいくつかあります。
どんなに工夫を凝らした調整でも、正しい方法で使わなければ事故につながるリスクがあるためです。
まず重要なのは「固定の確実性」です。
クッションやタオルを使って角度を補正する場合でも、簡単にズレてしまわないようにしっかりと安定させておく必要があります。
ベビーカーを動かした時に中で滑ってしまうような状態では、赤ちゃんが不安定な姿勢になってしまいます。
滑り止めマットの併用や、バンドでの補助を取り入れるのも一つの手です。
次に気を付けたいのが、ベビーカーの可動部への干渉です。
調整の工夫が「フレームの折りたたみ機構やベルトに干渉していないか?」、これらの点を事前に必ず確認しておきましょう。
調整後にベビーカーを折りたたんでみて、違和感がないか試すのも有効です。
また、赤ちゃんの動きが活発になると、調整アイテムが外れてしまう可能性も高まります。
特に1歳前後の子は力も付いてきて、ベルトの抜け出しや自分でズレる動きが目立ち始めます。
こうした時期は装着後のこまめなチェックと、月齢に合った固定力のあるクッションの選定が必要です。
調整はあくまで補助であり、製品本来の構造を無視して無理に角度を変えるような使い方は避けるべきです。
正しい方法とアイテムを選びながら、安心して使える環境を整えていきましょう。
ベビーカーの背もたれを直角にしたい人の選び方ガイド
・背もたれの角度が重要な理由
・リクライニング機能の種類
・背もたれが固めな機種とは?
・口コミで人気のモデル比較
・背もたれ重視で失敗しない選び方
背もたれの角度が重要な理由
背もたれの角度は、赤ちゃんの姿勢や快適さに大きく影響します。
正しい角度が保たれていないと、赤ちゃんが前に滑ってしまったり、体が「くの字」に曲がったような姿勢になったりすることがあり、これが長時間続くと疲れや不機嫌の原因になります。
特に、おすわりができるようになった月齢以降の赤ちゃんは、寝かされた状態を嫌がることが多く、起きた姿勢で周囲を見たいという欲求が強くなります。
背もたれが倒れ過ぎていると視界が狭まり、不満を感じやすくなります。
これにより、ベビーカーに乗るのを嫌がるようになってしまう事も少なくありません。
また、姿勢が崩れた状態では安全性も低下します。
ベルトをしていても、体が前にズレることで圧迫されやすくなり、不快感につながることもあります。
さらに、しっかりとした姿勢が保てないことで、首や腰に余計な負担がかかる場合もあるため注意が必要です。
適切な角度で背中と腰がしっかり支えられているかどうかは、単なる快適さ以上に赤ちゃんの安全と健康にかかわる事です。
使用する時間が長いほど、姿勢の安定性が問われる場面も増えてくるため、角度への意識は絶対に見過ごせないポイントになります。
リクライニング機能の種類
リクライニング機能にはいくつかのタイプがあり、それぞれ操作性や調整の幅が異なります。
使用シーンや赤ちゃんの月齢によって適したタイプが変わってくるため、購入時の判断材料としても重要です。
最も一般的なのが「段階式リクライニング」です。
背もたれの角度を2~5段階ほどで調整でき、操作が簡単なのが特長です。
レバーやボタンを使って切り替える構造になっており、設定できる角度はモデルによって異なります。
細かい調整は難しいものの、誤作動しにくく安心して使える点が魅力です。
一方で「無段階リクライニング」は、レバーを引きながら好みの角度で止められるタイプです。
微妙な傾きに対応できるため、赤ちゃんの好みや体調に合わせた柔軟な調整が可能です。
ただし、段階式よりもコツが必要で、しっかり固定されているか都度確認する手間があります。
中には「固定式」のベビーカーもあり、リクライニング機能が付いていないモデルも存在します。
これは主にB型ベビーカーに多く見られ、既に腰がすわっている赤ちゃん向けです。
軽量でコンパクトな反面、姿勢の調整ができないため、事前の確認が欠かせません。
それぞれのリクライニング構造にはメリットと制限があり、赤ちゃんの成長段階や使う場面に応じて選ぶことが重要になってきます。
背もたれが固めな機種とは?
背もたれが比較的しっかりしていて、赤ちゃんの姿勢を安定させやすいベビーカーもあります。
前述したように柔らかい座面はクッション性がある反面、沈み込みやすく姿勢が崩れやすいため、背もたれが固めのモデルを選ぶと、起きた姿勢をサポートしやすくなります。
具体的には、「サイベックス メリオ」や「バガブー バタフライ」などは、背中部分が比較的硬く設計されており、赤ちゃんの背筋をしっかり支えてくれます。
座面と背もたれが一体型でしっかりしているモデルは、体を預けても深く沈み込むことが少なく、直角に近い姿勢を取りやすくなります。
また、「コンビ メチャカル」シリーズのように軽量設計ながらも背中のサポート力を重視しているモデルもあります。
これらは特に長時間の使用を前提とした設計で、腰がすわった赤ちゃんが姿勢よく座れるように工夫されています。
ただし、背もたれが硬めであることで、クッション性にやや欠けることもあるため、体が細めの赤ちゃんには別途クッションを加えるなどの対応が必要になる場合があります。
また、畳む時に少し「かさばる」傾向もあるため、収納スペースとの兼ね合いも考慮すると良いでしょう。
背もたれの固さは見た目では分かりづらいため、可能であれば実店舗で実際に触れて確認するのがおすすめです。
口コミで人気のモデル比較
直角に近い背もたれや姿勢の安定感で支持を集めているモデルには、いくつか共通点があります。
たとえば、「サイベックス リベル」は軽量で持ち運びやすく、背もたれの角度も比較的直角に近いため、前向きで座りたい赤ちゃんにぴったりという声が多く見られます。
収納性の高さも人気の理由の一つです。
次に、「アップリカ ラクーナクッション」は背中のサポート力とクッション性のバランスが良いと好評です。
A型でありながら取り回しが軽く、姿勢が崩れにくい設計が支持されています。
特に長時間の移動に使う家庭からの評価が、高い傾向があります。
また、「ピジョン ビングル」も評価の高いモデルです。
直角に近い背もたれと、安定した走行性、小回りの効きやすさが魅力で、普段使いに適しているとの意見が多数あります。
ワンタッチで折りたためる手軽さもあり、日常の買い物や公園へのお出かけなどに向いています。
いずれも赤ちゃんの姿勢を重視する家庭から選ばれているベビーカーですが、用途や使用環境によって向き・不向きが分かれます。
選ぶ際は、どの機能が自分の生活に合っているかを見極めることが大事です。
背もたれ重視で失敗しない選び方
デザインや機能に目を奪われがちですが、赤ちゃんの姿勢をしっかり支えるかどうかが、長く使う上での満足度に直結します。
まず確認したいのは「最大リクライニング角度」と「最小角度(直立に近い角度)」。
製品の仕様表や説明書には、背もたれの可動範囲が明記されていることが多く、これが直角に近いほ、起きた姿勢を保ちやすくなります。
ただし、角度だけでなく「背中をしっかり支える構造か?」も重要です。
シートの硬さや張り、フレームのサポート力もあわせて確認すると良いでしょう。
次に、座面の深さや傾斜にも注意が必要です。
背もたれが直角に見えても、座面が沈み込み過ぎると姿勢が崩れやすくなります。
できれば、店舗で実際に赤ちゃんを座らせてみて、どの程度体が安定するかをチェックするようにしましょう。
また、失敗を避けるためには「赤ちゃんの成長段階に合った設計」という点も見逃せません。
生後すぐから使用する場合はフルリクライニングが必要ですが、6~7ヶ月以降であれば、直角に近い設計を優先するのも選択肢になります。
最後に、「使用する環境や目的に合っているか?」も忘れずに。
公共交通機関をよく使う場合は軽量タイプ、長時間の外出が多いならクッション性の高いモデルなど、生活スタイルに合わせた選び方を心掛けましょう。
選ぶ際は「機能・構造・安全性のバランス」を丁寧に見極めるようにしてください。
ベビーカーの背もたれを直角にしたい方へ【まとめ】
ベビーカーの背もたれを直角にしたいと考える保護者は多く、特におすわりが安定してくる月齢の赤ちゃんにとっては、起きた姿勢での視界の広さや快適さが重要になってきます。
しかし、多くのベビーカーはリクライニングを前提とした設計であり、完全な直角にはできない構造がほとんどです。
そのため、まずはベビーカー自体の仕様を正しく理解し、直角に近付けるための補助的な工夫を検討する必要があります。
具体的にはタオルやクッションの使用、100均で購入できる補助ベルトなどが手軽な対処法として挙げられます。
また、月齢や成長段階によって適した角度も異なるため、赤ちゃんの体の状態に合わせた柔軟な対応が求められます。
さらに背もたれの角度を重視したモデルや、しっかりとした背もたれ構造を持つベビーカーの選択肢を知っておくことも、後悔しない買い物に繋がります。
安全性と快適性の両立を目指す上で、調整時の注意点やベルトのフィット感なども欠かせない要素です。
「直角にしたい」というニーズには、アイテム選びと使用方法の工夫、そして赤ちゃんの様子に寄り添う姿勢が何よりも大切です。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 角度調整で絶対にやってはいけないNG行動は?
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背もたれを無理に押し曲げたり、パーツを強引に固定するのは危険です。
特にフレームに力をかける行為や、結束バンドで固定する方法は故障や事故の原因になります。
調整は必ず外付けで取り外し可能な補助にとどめ、構造を壊すような使い方は避けましょう。 - Q2. 赤ちゃんはどれくらいの時間ベビーカーに座っていていいの?
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月齢にもよりますが、30分〜1時間程度がひとつの目安です。
1歳を過ぎた子どもでも、2時間ごとに一度は降ろして休憩させると安心です。
長時間座りっぱなしだと姿勢が崩れやすく、赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあります。 - ベビーカーの姿勢が悪いとどんな悪影響がある?
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姿勢が崩れたままだと、腰や首への負担が増えるだけでなく、視野が狭くなることで不機嫌になりやすくなります。
また、お尻が前に滑ると呼吸が浅くなるなど、見過ごせない影響もあります。
無理のない姿勢でいられることが、赤ちゃんの機嫌にもつながります。 - Q4. 抱っこひもとベビーカー、どっちが赤ちゃんに負担が少ない?
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抱っこひもは密着感があり安心できる反面、長時間だと大人の肩や腰に負担がかかります。
ベビーカーは姿勢を整えれば快適に過ごせますが、角度や座り心地が悪いと不快になりやすいです。
移動距離や赤ちゃんの機嫌に合わせて使い分けるのがベストですね。 - Q5. ベビーカーに乗るのを嫌がる時の対処法は?
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まず背もたれの角度や座り心地を見直しましょう。
それでも嫌がる場合は、ストラップ付きのおもちゃで気を引いたり、途中で抱っこして気分転換をはかるのも効果的です。
無理に乗せるのではなく、赤ちゃんのタイミングに合わせて試すことが大切です。